新年でございます。
しんどい年になると思いますが不幸中の幸いを見つけられますよう確率にお祈り申し上げます。
僕が生涯手に入れられそうにないものを得て幸せそうにしている人を見ると、たとえそれがフィクションであっても惨めな気持ちにさせられる。「おめでとう」とか「よかったね」とは思わず、「終われ」とか「潰れろ」と思ってしまう。そのような思考を胸の裡に留めず吐き出してしまうという点において僕は誰よりも正直なんだけど、20代の頃からそれをやっていたら30代で友達が激減してた。人の不幸を願うような奴が嫌われるのは当然なんだけど、願うぐらい別にいいじゃないか。それぐらいは甘えさせてもらえないもんかね? おまえらは幸せなんだからさあ。
僕は最初から無能なわけではなくって、皆のために無能をやってるんだよ。仮に「この世を終わらせるボタン」があったら躊躇わずに押しちゃう人間だから、無力なゴミでいることによって人類を守っているんだよ。いわば、魔王を封印する勇者みたいなものだよ(魔王もまた僕なわけだけど)。ノーベル平和賞をくれとまでは言わないけれど、ちょっとは感謝してくれていい。
それだけではなく僕という存在はおまえらの自己肯定感を支える人柱でもある。おまえらのような凡人が抱きがちな「他者よりも優れた存在でありたい」とかいうありふれた欲求を満たしてあげているのは僕だ。おまえらは不安になると僕を見て「コイツよりはマシだ」と安心するのさ。僕という存在の有り難みを理解できないのであれば、底辺のいない世界を想像してみたまえよ。新しく底辺になるのは誰だと思う? 言うまでもないだろ? おまえらなんだよ。僕の存在の偉大さを喩えるならば、ギリシア神話のアトラスだろうな。おまえらを支えているわけだから。
今年1年はどうでした?色々あった気もしますけど。
サーバーメンテナンスばっかやってたよ。
これからもずっとそんな感じで、サーバーメンテナンスをしながら死ぬんだと思うよ。
何らかのサービスがおかしくなったら、裏側で僕が死んでるかもね。
楽しくないことを書いてやったぜ。
あと、今年はCopilotを使いまくったよ。
使い始めたのは去年なんだけど、コーディングが捗りすぎて人生が変わった。
現状でも便利なのに今後はさらに進化していくのだろうから、AIと付き合えるかどうかで土方には格差が生まれると思う。
ゲームは不作の年だった。それなりに面白いゲームはあったけど、ときめかない。わくわくするものがない。SFという括りではないのだけれども、ゲームのシステムからしか感じ取れないセンスオブワンダーみたいなものがあるんよな。僕はそいつに出会いたいんだけど、出会えないから闇雲に遊ぶしかないのだ。
ゲーム作りは、やっていると言えばやっているし、やっていないと言えばやっていない。数千のスクリプトが同時に走るスクリプトエンジンを試作したんだけど、実用化できる気がしないし、遊べないからゲームとも呼べない。そんなものを作った理由はね、プロとして最初に作ったゲームエンジンで出したバグが面白かったからだよ。それはリアルタイムで進行するアドベンチャーゲームを作っていた時に発生した「複数のスクリプトが同時に起動する」というバグだった。リアルタイムで動くゲームなもんだから、条件によっては複数の会話イベントが同時に発生してしまうことがあったんだ。3つのイベントが同時に発生すると、画面には3イベント分の立ち絵とテキストが漏れなく同時に表示されてしまってた。もちろん、そのままでは使い物にならないから直したんだけど、僕はそれを直しながらこう思ったんよな。「アドベンチャーゲームのスクリプトの単位をシーンではなく有限オートマトンにするのはどうだろう?」って。それをやっているゲームは既にあるけれど、スクリプティングとデバッグが途方に暮れるほど大変になるから、やりたがるデベロッパーはそんなにいないと思う。作られないものには、作られない理由があるのだ。それでも、プロトタイプの挙動は面白かったよ。
世間様の耳目を集めた話題ということであれば、おちんぽさまの年でもあった。僕は流行に敏いから、おちんぽさまのネタだけで3つぐらいエントリを書いたと思う。現在進行形で大暴れしているおちんぽさまもいらっしゃるようだけど、おちんぽさまのことばかり書くとブログの品位が下がるから堪えてる。誰かアイツ等にシコり方を教えてあげなよ。
政治で言えば、日本よりもアメリカだな。トランプの当選によってDEIの勢いが弱まりそうだ。僕は消極的ながらもDEIの推進論者なので、弱まるぐらいがちょうどいいと思ってる。意外かな? 考えてもみたまえよ。喪男を女体化させておちんちんを付けるような作家がDEIに反対するわけがないだろう? 女性ホルモンを使っておっぱいを生やしてた奴がDEIに反対するわけがないだろう? 異性愛者に同性愛者のセックスの視聴を強制するような急進的なやり方には否定的だけど、根っこではDEIを支持しとるんよ。
ネットの風潮については、ルッキズムを始め諸々の差別が激しくなっているように感じる。当然っちゃ当然なんだけどね。ネットが普及すると僕たちはもう井の中の蛙ではいられないんよ。どんなにスペックが低くても全国大会に出場させられるんよ。上には上がいるという現実を嫌というほど見せつけられるんよ。そしてその「上の人たち」のサムネで埋まったランキングを日常的に見せられるわけだ。当然、そうあることが当たり前なのだと刷り込まれるわな。そこに至れない奴に価値はないとも思うわな。たとえ、至れない奴の割合が9割以上であったとしても。そんなバカはいないって? いないと願いたいねえ。
ともあれ、今年も酷い年だった。
毎年、新年になると「今年は酷い年になる」と書いているけれど、お約束ではなく本心で書いてる。
今年よりも来年、来年よりも再来年の方が貧しくなる人が増えると予想して書いていたんだけど、実際そうなっていると思う。
来年も酷い年になるんじゃないかな。
処女から生まれた処女太郎というデタラメに2000年間も振り回されちゃうあたりが人間の残念なところなんですよ。ナザレのイエスは実在したんでしょうが、処女から生まれたり、水をワインに変えたり、死んで生き返ったりはしていないはずです。おそらく恥を知らない弟子が「師の言葉だけでは心許ないから」って、あることないこと盛ったんでしょうね。あるいは地下鉄に毒ガスをぶちまけたアイツみたいに、教祖から進んでペテンをやらかしていたのかも知れません。いずれにしたって、ろくなもんじゃないですよ。クリスマスなんて麻原彰晃の誕生日を祝ってんの大差ないどころか、よりタチが悪いかも知れません。キリスト教にはオウムよりも桁違いに多くの人々を殺してきた歴史がございますから。隣人愛なんて本当にあるんですかね。キリスト教に限らず多くの宗教が「利他的な精神で他者に尽くそう」的なことを言っているわけですが、信者たちは今日も世界のどこかで元気にドンパチやってます。神様ってやつは本当に寛容ですね。あらゆる暴虐に目を瞑っていてくださる。
今日で見つけた、極めてまれなインフィニティーの絵です。
素敵ですね!
2022年にもなってアシュダを描いてくれる人がいるなんてすごいね。
どうして彼女は作者公認ヒロインこと堂浦君よりも人気があるのだろうか。
僕にとっちゃハンドヘルドデバイスなんて「他に使える道具がない時に仕方なく使うもの」であって日常使いするものではないんよ。目の前に3台の4Kモニタが並んでんのにスマホなんか使うわけないじゃんよ。……というわけで、mixi2をやれない。「やれたらやっていたのか?」という疑問もあるが、アカウントを作るぐらいはしてたと思う。
【インディ・ジョーンズ/大いなる円環】
未クリアなのでインプレを書く。インディジョーンズの世界観が素晴らしく良く再現されているから、インディジョーンズが好きならハマると思う。なんだかフワッと面白いけれど、すごく面白いとは思わない。中身は良くあるステルスゲームで、背後からナチ野郎に近づいて鈍器で殴り倒すのが主な戦い方になる。怪しい判定が多くてモヤモヤするが、評価を下げるほど悪くはない(良くもないけど)。本作はベセスダのゲームだから過去のベセスダ作品と比較をするけど、このようなゲーム性ならばディスオナードの方が良くできている。明確に良くない点もある。特に気に入らないのはオブジェクトへのインタラクトに2度の入力を求められることだ。引き出しを開けるには「開く」という指示を出した後に、スティックを下方向に長押しする必要がある。何かを持ち上げるには「持ち上げる」という指示を出した後に、スティックを上方向に長押しする必要がある。このスティック操作が全く要らない。操作量が増える上に面白くない。ハシゴやロープを登る速度が遅いのもイラつく。スキルを取得することで若干のスピードアップはできるが、それでも遅い。腹が立つのは、登攀の速度を遅くすることに大した意味がないことだ。僕がやりたかったのはゲームであって、ゆっくりロープを登るおじさんを眺めることではなかったはずだ。そういう小さなストレスポイントが、このゲームを神ゲーから遠ざけている。とは言えフワッとは面白いから、他にやるゲームがないのであれば手を出してみてもいいと思うよ。PCゲームパスに入っているから月額990円でプレイできる。
《クリア後の追記》
盛り上がりもなく終わってしまったが、最後までフワッと面白かった。上に述べたストレス要素は依然そのままなうえ、終盤になると沼地に足を取られながらの牛歩移動といったクソ要素も加わり、イライラが頂点に達しかけたけど、ゲームを投げ捨てる前に終わってくれた。インディジョーンズというIPでなければやり続けることができなかったと思う。遺跡の類がちょっとしたパズルやちょっとしたアスレチックなのも拍子抜けだったな。秘密や秘宝を護るために作られたはずの遺跡に、それをやり遂げる気がないんだよ。どうぞ解いてくださいと言わんばかりの佇まいなもんだから、接待されてる気分になった。
そしてこれは全くの余談だけど、インディジョーンズにしろトゥームレイダーにしろグーニーズにしろ、いにしえの罠が発動する様を見るたびに、罠の機構やら、発動後のリセットの段取りが気になってしまう。何百年も放置されていた木造の罠が稼働するのにも引っ掛かりを感じる。巨大な遺跡の作り方も含め、掘り下げられるところは多いと思う。「これ、どうやって建てたんだろう?」と思うのは遺跡に限った話ではなく、フロムのゲームをやっていても思うし、こういう画像を見ていても思う。
【It Takes Two】※ネタバレあり
ゲーム全体を通じて子供を虐待し続ける無神経さには我慢ならなかった。特に、親が、子供を泣かせることを目的として、子供が大切にしているぬいぐるみ(キューティー3世)を、嬉々として引き裂くさまは正視に耐えなかった。それなりに楽しみはしたけれど、こんなゲームには1点もあげたくないね。こんなものを作る奴は嫌いだ。
詳しく書いている人がいたのでリンクを貼っとく。
Link: こんなものをゲームだと認めたくない
【嘘解きレトリック】
永遠に続いて欲しかったけど、終わってしまった。評判の良い原作のファンも納得の実写化になっているそうで、当然ながら筋は面白いんだけど、それよりも主人公2人の関係性の危なげなさを見ているとなんだか安心するんだよ。色恋が行きすぎないバランスも絶妙で「あと一歩色恋の側に踏み外したらこのドラマを切ろう」という僕の考えを見透かすかのようにギリギリのところで踏ん張ってくれてた。月9のくせに。
【海に眠るダイヤモンド】
すげえ良くできてんだけど話に乗れない。
複雑な色恋なんて僕にはどうでも良すぎる。
《訂正》
ぶっちぎりで面白い。野木亜紀子は天才。
【モンスター】
1話をピークに右肩下がり。
キャラの作りが半端だしエピソードの密度も薄すぎる。
変人を作るなら変人に振り切って欲しい。
《追記》
最終話で完璧なクソドラマになった。
【全領域異常解決室】
ケレン味とサービス精神に満ちあふれていて大変に良い。大好物だ。これから観るのであれば前情報を入れない方がいい。これを作っている人たちは視聴者を脅かすことに心血を注いでいるから。
僕は生まれてこのかた人様の服装を悪く言ったことがないから分かんないんだけど、人に迷惑をかけるでもなく着たいものを着るというだけの営みを、どうして悪く言えてしまうの? 好きなように生きてはいけないの?
常に誰かを馬鹿にしていないと気が休まらない連中が炎上で飯を食う放火魔どもに乗せられて弱者男性やおじさんを嘲笑うネットの風潮は、今後さらに苛烈さを増しながら延々と続いていくのだろうね。