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セックスしたい。


一片の婉曲もない直球のタイトルですが、今の気持ちを嘘偽りなく表現するのであれば、こう書いとくしかねーよなと。ええ、ええ、したいんですよ。セックスを。性欲を持て余しています。もちろん、年がら年中こんな感じではありません。普段はシコれば収まる程度にしか思わないのですが、たまに大波が来るですよ。そんなときはどんなにシコっても、欲求が抜けてくれません。四六時中ムラムラしています。しかし、どうしようもないのです。そして、この「どうしようもない」という言葉が今回の本題になります。セックスしたいという表明だけで終わらせるわけにはいきませんからね。

まずは前提としてこれを書きますが、僕はセックスに至るための段取りに困っているわけではありません。これは僕に限った話でもなく、大抵の人は、なりふり構わなければセックスできます。お金を使うも良し、マッチングアプリを使うも良し、土下座をするも良しですよ。単にヤることが目的ならば、様々な方法があるのです。

僕がセックスに至れないのは、偏に自己評価の低さゆえです。僕が女性ならば、僕みたいな奴とはヤリたくありません。お金を払ってさせて頂くとしても、欲求よりも申し訳なさが勝って、その気になれないと思います。こんなメンタリティーの人間にはセックスなんか出来るわけがないのですよ。例外として考えられるのは“モテた場合”ぐらいなんですが、若い時分でさえ厳しかったのですから、今となっては尚更に、そんなものは望むべくもありません。

というわけで、どうしようもないのです。

セックスに限らず、この世界には「したいのに、できないもの」や「欲しいのに、手に入らないもの」が多すぎるように思うんですよ。そんなものはいっそのこと、はなっから存在しない方が生きやすかろうと思うんですけどね。手の届かない事物など、惨めな気持ちにさせてくれるばかりで、クソの役にも立ちませんもの。そうした事物の存在から無理矢理にでも意味を見出すとしたら、“僕を惨めな気持ちにさせるためにある”といった感じになるんでしょうかね。なんてクソッタレな世界なんでしょう。すぐにでも滅んでしまえばいいのに。

世界に向けて悪口を発信するから訴えられたりするのであって、悪口を言えない世の中になってるわけじゃないと思うよ。


ツールが便利になりすぎたせいか、Xのようなサービスを使いながらも不特定多数に向けて情報を発信しているという自覚を持てない人がおるらしいんよな。その手の輩のリスクマネジメントに対する意識の希薄さは、バイトテロ動画をアップして炎上するアホと大差ないんよ。匿名掲示板がログを取らなかったのも昔の話。今の時代に身元を隠すには、ちょっとした工夫が必要になるんだけど、そのちょっとした工夫が分からないのであれば、みだりに悪口なんか言わん方がいいよ。当人に聞かせられない悪口は陰口に留めるのがマナーってもんだよ。陰口さえも言うべきではないってのが本当のマナーなんだけど、みんなにそれを求めるってのは大衆の倫理観を高く見積もりすぎてる。ネット上では正論が“胸を張って言える悪口”として用いられているところがあって、ベクトルの向きこそ違っても同じだけのカロリーが使われてると思うんだよね。「死ね」なんて言葉を使わなくても、正論を使えば社会的に人を殺せるし、その確度の高さから達成感を得やすいうえに、良いことをしたと自分を褒めてあげられる。正論を批難するつもりはないけど、それを用いる動機には邪悪さがある。誰かを土下座させても明くる日にはもう別の誰かに怒ってる。怒りがエンタメ化している。快楽を得ることが目的であるなら、ツールとしての正論の性質は悪口と大差ないと思うんだよね。僕から見ると人の性質なんて、昔から何も変わっとらんのよ。

2024年8月のゲーミング。


【Destiny 2】

オンラインを感じさせない良くできたシューター。底なし沼のようなトレハン要素もある。僕は結構好きなんだけど、古いコンテンツを切り捨てていく運営スタイルのせいで新規プレイヤーはストーリーを把握できないだろうし、エンドコンテンツをプレイするにはお友達という非売品が必要になるので、これから手を出すって人にはお勧めできない。

あたまのよいひと。


これは経験則なんだけど、頭の良い人はゲームをプレイするのが上手い。ジャンルを問わず、どんなゲームをやっても上手い。僕よりも広く画面を見ていて、僕よりも早く変化に気づいて、僕よりも速く対応している人を見ると、「この人には太刀打ちできない」と思う。飛び抜けて頭の良い人にもなると、僕のようなヘタクソに不快な思いをさせないように勝敗の調整までしてくれる。勝ちすぎないように手加減をしたり、たまには負けてくれたりもする。そうした調整までを含めてゲームとして楽しんでしまえるらしい。実の知り合いを見ていても、頭の良い人はやはりゲームが上手い。普段ゲームをやらないという人でも、やらせてみると、やっぱり上手い。このような経験則を持つ僕は、一緒にゲームをしたことがあるという程度の関係性の人を評して「頭が良い」と言ってしまえる。頭の良い人は、ゲームに限らず何であろうが、僕よりも上手くやるのだと思う。ゲームに負けたというだけで万事に対し心が折れかけたこともあるけれど、おかげさまで身の程を知ることができた。頭の良い人と遊ぶのは楽しいんだけど、僕と遊んでくれていた人の多くは家庭を持ったり社会的な地位を得たりしてゲームなんかやっていられなくなった。最後まで遊んでくれていた人も、数年前からやらなくなった。本当に頭の良い人は、ゲームを辞める見極めができるらしい。その一方で、僕は頭が悪いから、良い歳になってもゲームを辞められずにいる。

2024年7月のゲーミング。


【ファイナルファンタジーXIV 黄金のレガシー】

廃人なので2日でクリアしたのだが、やはりつまらん。予想していたよりもつまらん。指定された場所に移動してムービーを見るというのを半日やった後で、30分程度で終わるダンジョンを攻略してから、再び、半日ほどムービーを見るようなゲームが面白いわけないだろう。ゲームをしていない時間の方が長いのだから、ゲームと呼ぶのもおこがましいか。Ver5(漆黒のヴィランズ)やVer6(暁月のフィナーレ)の人気はシナリオのおかげと言えるけれども、それにしたってゲームのつまらなさをシナリオが薄めてくれたおかげで成立していたに過ぎないと思う。それに味を占めたのかどうかは知らんが、本作では(おそらくストーリーをたっぷり見せるために)お使いの時間が引き延ばされている……のだが、そのストーリーにしたって薄味だ。同じようなシーンに何度も遭遇するし、おそらくプレイヤーの9割ぐらいがつまらないと思ってしまうであろう虚無のようなクエストまで盛り込まれている。いつまでもゲームらしいことをさせてもらえぬまま延々と文字を送り続けながら僕は、ちょっと疑問に思ったんだよ。「これはゲームとして作られているのか? ゲームを作る気でいる人が、このような物を作り得るのかな?」って。

【祇:Path of the Goddess】

ビジュアルも世界観も最高なんだけどゲームの方は今ひとつ。世代(よしろ)の進行だけで昼のターンが潰れると同じ夜を繰り返すことになってつまらない。昼にやるリソース集めも同じことの繰り返しだから作業でしかなく戦略ゲームの要素として受け入れがたい。ビルドの構築を試行錯誤するゲームだと思うが職業の強化時に入る演出が長くて不快。クリア済みのステージの天幕を巡って結晶を集めるのは億劫なうえに少しも面白くない。まるで高級食材で作られたマズい飯を出されたような気分だ。インターネットでレビューを見ると「タワーディフェンスでプレイヤーが戦うのは革新的」などと言われているようだが、その認識は間違ってるぜ。

【TENSEI】

たいして面白くないんだけれど、何もしたくない時にやっている。何もしたくない時にやるぶんには最高のゲームとも言える。

【Logiart Grimoire】

全てのステージをクリアした。バカみたいに巨大なピクロスには手を付けずに放置していたのだけれど、一念発起してクリアした。

ヘテロの男性がゲームでホモの男性を操作しながら「なんで俺がおっさんとキスしなきゃならんのだ」と思うのは至って普通なんですよ。


そこから生じる反感は「同性愛に対する反感」ではなく「同性愛を強要されることに対する反感」なのですが、ここを履き違えてしまう正義の味方が多くいるように思います。そもそもプレイヤーキャラクターにセクシュアリティーを設定するのは危険なんですよ。プレイヤーとプレイヤーキャラクターのセクシュアリティーの乖離が巨大なストレス源となることは火を見るよりも明らかですからね。この問題に解決策を持たないデベロッパーは力量が足りていないのだから、セックスなんか描くべきではないんです。力量が十分に足りていたのは、昨年のGOTYを総なめした“Baldur’s Gate 3”(以降「BG3」)というゲームでしょうかね。BG3には性別など有って無いようなものでして、老若男女(+動物)とセックスできます。多様なセクシュアリティーに対応するゲーム的な実装のお手本になるのは、このようなゲームだと思います。……が、そういうものを作るには莫大な手間と金が必要なので、大抵のスタジオは見習えないと思います。せいぜい数秒しかないセックスシーンのために、多くを犠牲にしすぎなんですよ。評論家とかいう肩書きのスカトロマニアから支持を得るためにウンコまみれのゲームを作って、ウンコを嫌がるプレイヤーたちを不快にさせてどうするんでしょうね。

音楽の生成AIもやべえな。


「テスト」だの「あいつしんでくれねえかな」だの書いてボタンを押しただけでこれですよ。



これでもまだ黎明期なんよね。
おっかねえなあ。
この先、どうなっちまうんだろう。

芸術によって変えられるのは「わたしの世界」であって、「みんなの世界」ではない。


数多いる「わたし」への訴えによって「みんなの世界」を変えることはできるかも知れないけれど、それが目的であるならば芸術を用いる必要もない(Xでバカを集める方が近道だろうな)。そもそも、共感をもって消費されるものって、人に変化をもたらさないんだよ。誰しもが、自分の思想に沿うものばかりを選り好んで食おうとするじゃない? そのような消費から得られるのは気持ち良さだけで、変化や成長は期待できないんよ。真に人を変えうる表現には苦痛だとか不快感があるはずなんだけど、みんなそんなの嫌いじゃん? 自分を気持ち良くさせてくれる愛撫みたいな表現ばっか求めてんじゃん? 肯定ぐらいなら脳味噌を少しも使わなくたって出来るんよ。きみはわるくないだとか、がんばらなくてもいいだとか、そのままでも十分に魅力的だとかいった、心にも無いことを言えばいいんでしょ? そりゃ、気持ちいいよな。こんな言葉なら、僕だって聞いていたいもん。なんなら一生、そんな言葉に埋もれながら生きてみたいけど、それだと少しも成長できない。ライトノベルにしたって同じだぜ? 読者を気持ち良くさせることに徹してしまうと、存在意義がポルノと変わらん。結局、誰もがシコっているだけなのさ。浮世の苦痛から逃れるために、延々とシコり続けているのさ。でも、それはそれで仕方がない。そのままでいい。成長やら変化なんかなくたって生きていけるから。それに、人なんて必要に迫られりゃ、どうとでも変化するものだからね。だから、そのままでいいと思う。そのままのきみでいいと思うよ。ゲロ吐きそうだよ。おやすみなさい。

もう僕の人生には面白いことなんてねえかもな。


面白い事に金を使おうとしない銭ゲバにはウンザリだし、そんなアホに金を払うバカも同罪なんよ。金を持ってからも当て続けるような本物は僕の知り合いにだって数えるほどもいない。大抵は「たまたま当てただけの人」でしかなく、その先には何もない。昔の仕事が何であれ今の肩書きが「金持ち」でしかない奴に金を使うなよ。そんな奴を持て囃したって何も出ねえから。将来的に自分を楽しませてくれそうな人を、しっかり見極めて投資しときな。僕は株を買うという形で文字通りの投資をしていたけれども、今はポジションを持ってない。どこもかしこも、つまらんからな。

仮に明日にでも余命が尽きるとして心残りがあるとしたら、それは心霊的に怖い思いをしたことがないことだ。幽霊ってやつを見てみたい。欲を言えばいっぺん呪われてみたい。その霊力が怨念の程度によって決まるものならば、僕は生身でも良い勝負ができると思う。

おそらくだけど、いろんな刺激に慣れすぎて、感性が鈍磨しているのだろうな。ひとつだけ願いが叶うなら、全てを忘れてしまいたい。

とにかく、僕は驚きたいのだ。何を見れば驚けるかを考えることもあるのだけれども、自分で作ったお化け屋敷に驚けるわけもない。必要なのは偶然だ。「サイコロを10個振ってゾロ目が出たら驚くかもね」とは思うが、そのために延々とサイコロを振るのは馬鹿げているし、数をこなして実現させたところで「そりゃ出るよな」としか思わないだろう。自分を脅かすのは難しい。こればかりは人様に頼りたい。……のだが、あまり期待できそうにない。客を驚かすことに心血を注げる人なんて、きょうびそんなにいないんじゃないか? となるともう、サイコロを振るよりかは幾らかマシな方法を自分で考えるしかないかも知れん。

2024年6月のゲーミング。


【Elden Ring: Shadow of the Erdtree】

まだクリアはしていないけれど現時点では本編よりも面白いと思う。本編よりも狭いマップに沢山の要素を詰め込んでいるから本編よりも体験の密度が高い。ミニダンジョンもコピペではなく一つ一つが作り込まれている上に、景観までそれぞれ変えてあるから視覚に飽きが来ない。今のところは満足している。

クリアしたよ。僕はかなり満足したのだけれども、方々の感想を見ると賛否両論らしい。どうやら難易度の高さゆえに評価が割れているようだ。確かに難しいんだけど、手段を選ばなければ何とかなる程度の難しさだと僕は思ったよ。なお、ラスボスには20回ほど負けた。