今年もおしまい。


今年1年どうでしたか?ピンと来た物とかありました?

ゲームの話ということであれば悪くない年だったと思うよ。StarfieldとDiablo4はイマイチだったけど、TotKとBG3は良いゲームだった。数年に1本出れば御の字というレベルのゲームが2本あるのだから、豊作と言って良いのだと思う。僕は今BG3の2周目をやっているのだけど、1周目では出会わなかったイベントに出会ったり初めて見るエリアに迷い込むようなことが結構あって、奥の深さを思い知らされている。でもそれらが僕が本当にやりたかったゲームのイデアを掠めているかというと、そうでもないように思う。だから、評論的には満足しなければならないところではあるのだろうけれど、個人主義的には満足してない。ファンタジーや異世界に夢を見るのは容易いのだけど、夢は所詮夢だし、最悪なことに僕たちはそれが夢であることを分かって受け入れてしまっている。そのような夢は醒めやすく、消費的だ。僕が真に求めているものは、この現実を拡張しうる、あるいは、この世界の見え方を変えうるイマジネーションだから、どんなに面白いゲームであってもそれが異世界ファンタジーである限り、僕が欲するものには成り得ないのかも知れない。かといって現実的に作りゃ良いってもんでもないんだろうけどね。端的に言うと、僕が暮らしている世界のなかで面白いことが起きて欲しいと思ってる。これは過去に何度も書いているのだけど、コントローラーを置いてトイレに行くだけで目の前から失われてしまうような幻想はもうお腹いっぱいなのだ。だからと言って異世界ファンタジーを絵空事として処理してしまうのは物語に対し不誠実だからその時々は真剣にプレイするのだけれども、それで満ち足りることはない。どんなにのめり込んだって、いつかエンドロールが流れはじめて、小汚い部屋んなかでコントローラーを握ってる自分に気付いてしまうのさ。

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