僕はシコりたくてシコってるわけじゃない。


そりゃ若い頃には「わけもなく、ただただ勃起して、とてもじゃないけどシコらざるを得ない」みたいな感じもあったんだけど、今はもう違う。自然にシコりたくなることがない。あえてシコろうとしなければシコれない。今の僕をシコらせているのは、欲求ではなく強迫観念なんだよ。シコり続けなければ錆びついて二度と動けなるのではないかというね。ヒトという機械は生殖の成果を最大化させる方向性で最適化されているから、実際に生殖を行えているかどうかはさておいても、「生殖行動をしておりますよ」と自分を騙せさえすれば、ヒトはそれなりに幸福でいられるし、脳は肉体を現役のプレイヤーとして戦える状態に保とうとしてくれる。いつだったか僕の友達も「成功者には性欲が強い奴が多い」と言っていたけれど、それはさておいても、コンスタントな性交渉が認知機能の維持に有効であるという研究があったり、前立腺癌の発症リスクが低下するという研究があったりと、まるで万能の薬みたいに多くのメリットが語られている。であれば、シコるしかないだろう? だから僕はがんばってシコってるんだ。自分に鞭打ってシコってる。これからもシコり続けたい。シコれる限り、シコっていきたい。

以上が、蓮海才太という赤の他人からシコりたいという決意を聞かされるだけのテキストとなります。
よろしくご査収ください。

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