本当にあった中抜き。


某有名企業→D社 1億円
D社→A社 1000万円
A社→B社 300万円
B社→ぼく 30万円

日本は昔からこんなです。

もとは半年あった工期も僕に降りてきた時点では残すところ2週間となっておりました。現在の僕ならば躊躇なく蹴るクソ案件なのですが、当時の僕は家賃を滞納しており仕事を選ぶ余裕を持っていません。仕方がないので無理を承知で受託して寝ずに働いて納品しました。クライアントは大喜びでした。B社の人は僕を神様と呼んで、キャバクラというものに連れて行ってくれました。キャバクラはしんどかったです。「自分に興味のない人が頑張って話しかけてくる」という状況は、僕にとっても女の子にとっても良いものではないと思います。その苦痛の対価として、B社の人はキャバクラに14万円を支払っていました。僕のギャラは30万なのに。

キャバクラエアプですが、接客業ちょっとだけやってたので、ねーちゃんが自分の相手するの辛いのが分かっちゃって楽しめなさそうだなと思ってます。
無頓着な頃なら「ねーちゃん楽しませてやって、どっちがお客様か分からないぜ。がっはっは」とでも勘違いできたのかもしれませんが、他者に負担かける方が生きやすいってなんか複雑な思いです。

他者に負担を掛けても何も思わない人の方が生きやすいというのは当然で、
優しさだとか共感能力というのはハンデキャップみたいなものなんですよ。
僕らは幼少の頃から他者に優しく接する人にはご褒美でもあるかのように仕込まれますが、
優しさを搾取する社会においてそのような教えは罠でしかないと思います。
まあ、優しくなっちゃったもんはしょうがないんだけどね。

なお、僕は優しくありません。

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