ZERO ESCAPE 刻のジレンマはプレイされましたか。極限脱出シリーズ最終作と銘打たれている本作ですが、自分はシリーズ完結を以てとうとうYU-NOを超えたと思いました。
蒼色輪廻をプレイしてから10年と少し、自分はいまだにYU-NOの系譜を継ぐ違う作品を求め続けています。
YU-NO超えとかマジか。そんなに面白いのか。「9時間9人9の扉」は買ったし「善人シボウデス」はPS+で貰ったからいつでもやれる状態なんだけど、やらずに積んでしまってた。しくじった。教えてくれてありがとう。
で、早速Steamを見たところ、「ZERO ESCAPE」というゲームは既に僕の欲しいものリストに入ってた。そういや、お安くなったら買おうと思ってたんだ。フローチャートが格好良かったからね。前2作が終わったら買おうと思うよ。
ここからはシリーズ全作のネタバレありだから「続きを読む」の方に入れておく。
【「9時間9人9の扉」を1周やりました】
このゲームを積んでしまったなんて僕って本当に間抜けだな。シナリオは僕の50倍ぐらい上手いよ。きょうびの作品にありがちな、ウンザリするようなキャラ押しのくどさが無いというだけで序盤から評価大。人は死にまくるけど筆致が軽いから気持ち良く読めたよ。でも、システムにはちょっと問題があるね。2周目に入った瞬間に「またやらせんのかい!」と突っ込みを入れてしまった。これ何周もやれる気がしないから2周目でBAD踏んだら3周目はWikiを見ようと思う。
「僕は9番のバングルを拾うために9番がくたばった方のドアを選択したのだから、主人公ちゃんは『グロくて吐きそう』とか弱音吐いてないで拾いたまえよ!」と強く思った。ゲーム中盤ぐらいまで9番のバングルが気になってしょうがなかった。「死人のバングルでも回収さえすれば全員出られるじゃん」と思っていたからバングルごと消えたアイツにはガッカリしたよ(まあ、そうでもなきゃ盛りあがらないだろうけど)。
2周目では1周目とは別の部屋に入るようにしてるんだけど、明らかに難易度が上がっているので、おそらく2周目のルートの方が正解なんだろうな。難しい方へと進んで行けば良いエンディングを迎えられる気がする。
【「9時間9人9の扉」を終えました(思いっきりネタバレあり)】
三人称の引っかかりが気になって「これ第三者の語りじゃねえかな」と思ったらまさかの(ry。しかし形態形成場仮説ってのはアドベンチャーゲームに合っていて良いね。ループ系のゲームの制作者は様々なアプローチでもって「以降の周回に経験を継承する理屈」ってもんをこじつけてしまうものなんだけど、そこに適当に考えたでっちあげではなくって現実でも論争の的になった仮説を持ってくるというのは生々しくて実によいと思ったよ。打越鋼太郎って人は良い引き出しを持ってるね。僕の頭に詰まったザーメンを半分あげるから大脳を分けて欲しいよ。というわけで次は善人シボウデスをやろうかなと思っていたんだけれど、矢先に地球防衛軍4.1のPC版がリリースされちゃったから、まずは地球を守ろうと思うよ。
【「善人シボウデス」の途中経過】
中盤には入ったと思う。任意のポイントからリプレイできるようになったのは大進化なんだけど、脱出パートの操作性の改悪と、マップ移動&ドア開閉の演出をキャンセルできない仕様がつらすぎるのと、全体的に雑味が増しているのとで今のところ結構な悪印象だよ。お話については最後までプレイしないと何とも言えないけれど、前作同様に「バングルは拾えよ」と思ったってことだけは書いておく。
【「善人シボウデス」をクリア】
すんげえツラかったけどプラチナとったよ! 自分を褒めてあげたいよ! プレイ時間の大半を「共通&差分テキスト送り」が占めてたよ! ロック解除以降の展開には多様性があって良かったんだけど、ロック解除以前は死んだ目になってた。
誰かが核心に迫る発言をしようとするとルート共通のトラブルやらアナウンスが邪魔しに来るパターンが目に付きすぎて仕舞いには「どうせ邪魔入るんでしょ? はい入った!」とか言いながらプレイしてた。プレイヤーに与える情報を制限すること自体は問題じゃないけど、他を薄めてまでやることじゃないだろと僕は思うんだ。おかげで前半のフローチャートを埋めていく作業が修行と化してた。
ストーリーについてはアウトラインでは腑に落ちない点もあるものの、そもそも完結していないので三作目をやらんことには何とも言えないや。単に僕の頭が付いていけてないだけかも知れんから無い知恵を絞って考察せんとね。だからその辺は置くとして、キャラクター毎のプロットは好き。ライターが思い付いてしまった駄洒落や下ネタをシーンの軽重を度外視して突っ込んでいく攻めのテキストも好き(実際そんなに適当かどうかは知らないけど、そう思わせるだけの勢いを感じさせることが重要なんだ)。あと、所々から菅野ひろゆきさんの影響を感じた。テキストに限れば僕の好物というか、ど真ん中あたりに来てると思う。
総評としては、旨いもんと不味いもんを混ぜてみたら不味くなっちゃった感じ。突出して不味いのは移動演出。あれはもうウンコだ。食い物じゃない。好む人がいるのは知っているけど、僕にとってはそうじゃない。元がどんなに旨い物でもウンコ混ぜちゃダメだよ。食べられないよ。今回は頑張って食べたけど。
【「刻のジレンマ」を始めたよ】
まだ最序盤だけどすんごい面白い。
善人シボウデスとは比較する気にもならんほど快適。
まだ感想を言えるほど遊べてないから、エントリ末尾に序盤のプレイメモを貼っとくよ。
【「刻のジレンマ」たぶん中盤(ネタバレあり)】
Outbreakが終わったところで報告。
進行状況はこんなもん(ネタバレになりそうだからリンクのみ)。
だいぶ埋まってきたと思う。
いや、これは凄いよ。本当に面白い。まさか「善人シボウデスをコンプする」という苦行が報われた上さらに「やっておいて良かった」とさえ思える時がくるなんて。風呂敷を畳む能力に定評のあるライターさんだと分かってはいても、ここまでくるともう職人芸という域を超えて神業に近いんじゃないかと。まあ最後までやると印象変わるかも知れないけど、Outbreakを終えた時点ではそう思ってる。
おそらくこれはプランニングの勝利だね。元よりテキストは面白かったんだけど、これまではシステムが足を引っ張ってたんだ。そうした問題点が今作では改善されて、見違えるほど良くなった。中でも「キャラクターの記憶のリセット+ストーリーを断片に割る」というアイデアの導入は、アドベンチャーゲームを面白くするための方策として完全に正しい。これまでは「他のルートを見るために文庫本レベルのテキストを読み直す必要があった」のが、このアイデアの導入により「どこからでも読めるショートショート集のようなゲーム」に化けたんだ。この枠組みはプレイヤーに快適さをもたらすだけではなく、書き手にとっても御しやすい。「断片単位で面白くする」という明確な目的をもって仕事に挑める。テキストはさらに面白くなり、プレイヤーも大満足ってわけさ。まあ、半分ぐらいは僕の想像だけど、事実、断片単位で面白いのだからそんなに的外れでもないと思うよ。今のところ全てが噛み合って、素晴らしく上手く回ってる。
【「刻のジレンマ」終わりました(ネタバレあり)】
傑作だと思う。傑作という言葉を使うのに何の憚りも感じない。このジャンルでは数年に一度しか出会えないような傑作だから大傑作と呼んでも良いだろう。
ちゃんとした感想は後から書くかも。
【布教のジレンマ】
三作目を人に勧めるために併せて二作目のプレイを推奨しなければならないってあたりが僕には重たい。
【以下「刻のジレンマ」最序盤のプレイメモ】 ※未プレイの人が読んでも分からんと思う
コイントスでBioShockInfiniteを連想した マスクドショタのフォルムがエミールっぽい
いきなり生還 これだよこれ! こういう悪ふざけがみたかったんだ! シリーズ随一の完璧な掴みだ 物の数分で傑作の匂いがしてきた
チーム&断片システム解放 過去作の人物が多い 集大成感
既に善人シボウデスとは比較にならんぐらい演出が上手い
過去作と違い確殺ルール 文言からは全員生存が見込めない しかもひとまとめに殺すとか
でもこれ「ジャンプ」ありならいけんじゃね?
おらだいぶワクワクしてきたぞ
まずはカルロスチームでいく
淳平ってこんなキャラだっけ? かなり邪悪になってんだけど これじゃまるっきりディオじゃんか
髪の色を揃えていて倦怠期感を醸し出しているということは、つまり?
このシリーズのキャラクターにはチンパンが多いので票をばらけさせるなんて案はまず通らないと思うんだけど冒頭の選択肢を見る限りでは今作に限り通用するかも知れない 仮にそうだとしたら善人シボウデスにおけるシュレディンガーの猫よりもフェアになったと言えるが
最初の投票 もちろん僕は裏切りません
カルロスチームの断片を消化したので今度はエミールチームに加入 こちらもカルロスチームと同様の流れ ということはおそらく投票ターンがあって…… ということはだよ 投票の全てをプレイヤーがコントロールできるってことになるな いや 投票だけでなく今後誰を殺すかを含めて全てそうなっちゃうのか
最初にあのエンディングを見せられているということはプレイヤーの選択は基本的に全て「事態をより悪くするため」に行われることになってしまうわけだが……
ぼくにはわかる ガブには人が入ってる
茜(タイツ) ミランダ(生足)
未読スキップが快適すぎる これさえあれば善人シボウデスへの印象もずっと良かったろうに
エミールチームの断片消化 もちろん裏切らず 大抵のプレイヤーはこうするだろうし最初はこれでいいんだよ
ここまでモノローグなし 全て映像で語られている このシリーズのライターさんはモノローグで仕掛けを打ってくるだろうと思っていたから意外
そばかすチームへ
そばかすちゃん(ロングスカート) ファイ(生足メガネ)
そばかすちゃん 見た目がルナに似てて声も同じってことは当然なんかあるんやろね
シグマが後年になってそばかすちゃんを模したロボットを作るってことはそれだけの執着心を喚起するだけの関係性というのが生まれるのだろうな
ファイちゃんのアナグラム解読スキルは今作でも健在 アナル上手と呼んであげよう
アナルと言えばそばかすちゃんの名前はダイアナ
前作やってない人はシグマの設定を知らなくっても何ら差し障りないのだろうか
そばかすちゃんがシグマの大胸筋見てちょっと頬を染めてた&少し濡れてた
ファイよ本物の淫らさはコンクリだって割るんだぞ モーセが海を割るとか或いはチンポが障子を破るが如く
精神年齢と肉体年齢の掛け離れっぷりなら僕も負けてない
バックログで任意の音声を好きなだけ再生できることに気付いた これは遊べる
Dカップ……?
投票 もちろん裏切らず そばかすチーム編おわり
断片の数がめちゃめちゃ増えとる 見るからに剣呑なサムネもあるな とりあえずカルロスチームから埋めていく
そうだよ淳平君変わりすぎだよ きっと童貞をこじらせたんだよ
マッチョな消防士が「俺は女性関係には疎いほうだ。だがその代わり、昔から同僚の相談にたくさん乗ってきた」とか言うと曲解される可能性
脱出パートも断片から入るのか! こいつは目から鱗だよ 結構な発明じゃないかこれ この方法なら過去作のだるい労働プレイを払拭できる
脱出パートの操作性、少し良くなったな 上下への視点がニュートラルへと戻される挙動が消えただけでもだいぶ快適 マウス操作だと誤爆もないし
カルロスは淳平ネタで茜をからかうのを少し控えるべきだぞ めんどくさいオヤジと思われちゃうぞ
前作では全パスワードを手打ちでメモってた僕ですが今回はPC版なのでスクリーンショットを活用できます
脱出成功 第2正解がちょっと恋しいな って…… えええええええええええええええ!!!!
淳平君は童貞をこじらせすぎて生首になってしまったよ
ここでアメリカの医療保険問題を出してくるとは社会派やな
疑心暗鬼からの殺し合いモードへ こいつらってほんとすぐ殺し合うよな
犯人の名前を入力しろ…… だと…… この時点では分からん 分かるわけがない
こんなもんしか思い浮かばん
犯人であることには違いないだろが!
次点はこれかな
スパチュンならやってくれると期待したのに!
こりゃもうカルロスかアカネと入れるしかないんだろうか
いや 待て 現場に入れるキャラならもう一人いる
ですよねー ここはもうカルロスでいいや 生足はスペアが一人いるけどタイツ枠は茜しかおらんわけだし
カルロス自決 初めてのゲームオーバー
ゲームオーバーが早いのもいいね 以後もサクサクやっていけるなら間違いなく凄いゲームになるぜ