再びモデリング。


雑事で中断していたモデリングを再開した。メモリの高騰寸前に滑り込みで環境を整えることができたのは幸いだった。以前の学習環境よりも3倍から5倍ほど高速にレンダリングを行える。足りていないのは僕の能力だけだ。その気になれば生成AIも実行できるようになったが、AIは後回しだ。まずは地道なやり方を覚えなきゃならない。

僕は最初に勤めた会社で「ディレクターたる者、全てをそれなりに行えなければならない」という旧来的なディレクター教育を受けている。プログラマーとして入社したのに、CGに色を塗ったり、シナリオを書いたり、コンテを描いたり、挙げ句には声の出演もした。俄には信じがたい話だろうが、僕が色を塗ったゲームだとか、僕の声が入っているゲームというゲテモノが世の中にはある。「全てをそれなりに行う」なんてことを人に求めるのは無茶だと思うけど、筋が通っているとも思う。作業の中身を理解していない人物が他者に指示など出せるわけがないし、成果物を確認できるはずもない。だから僕は今なりの素材の作り方を覚えようとしている。上手くできるかどうかなんて、どうでも良いのだ。僕に必要なのはプラモを上手に作ることではなく、プラモの作り方を学ぶことなんだから。……もちろん、上手くやれるに越したことはないけど。

なぜ今さら3Dをやっているかというと、僕がやろうとしていることを2Dでやると高くつくからだ。3Dよりも2Dの方が安上がりだと思っちゃう人もいるらしいんだけど、ある程度の規模になるとコストが引っ繰り返って3Dの方が断然安くなる。テレビアニメが3Dで作られるようになるのだって必然なんだよね。2Dは高級品だから。

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