僕からすると今回の選挙は「国民と参政が躍進した選挙」というよりも「自民党が棄てられた選挙」です。自民党は高齢層に助けられていますが、現役には完全に見放されています。自民党がこれまで行ってきた現役冷遇の結実ですかね? 旧統一教会問題や裏金問題の責任まで押し付けられて「選挙に負けたのはおまえのせいだ」と言われている石破さんは少し可哀想ですが、同情はしません。
日本人ファーストを支持する人には、国に大切にされているという実感が無いのだと思います。外国人への保障や給付が批判されるのは、外国人が自分たちよりも手厚いサポートを受けているように“見えてしまう”からだと思います。博士課程の留学生に対する補助金が批判されるのだって、「日本の学生は奨学金という名の借金をして学校に行くのに、外国人は補助金をもらっている」と“思えてしまう”からだと思います。選挙期間中に大手メディアは参政党へのカウンターとして多数のファクトチェックを発信していたのですが、参政党の支持層を説得できているようには思えませんでした。腹を空かせた子供に与えるべきは、理由ではなく食事なんですよ。問題の本質は貧しさであって、外国人がどうとかいった主張はその表徴に過ぎないと思います。