【XenobladeX Definitive Edition】
景色は綺麗だし設定も悪くない。だがクエストとテキストが死ぬほどつまらん。つまらんくせに会話の多くがムービーになっていて自分で読み進めることもできないから、つまらんテキストの朗読が終わるのを待つだけの虚無みたいな時間がだいぶある。これを作った連中には、たとえムービーパートであってもボタンを押して読み進めることができるBG3のようなゲームを見習ってもらいたい。……みたいなことは、リマスター前のバージョンをプレイした時にも思ったはずなんだけど、すっかり忘れてしまっていたよ。でもいいのさ、チケットで買えたから。これが1万円なら10倍は文句を書いてる。
■やっぱり文句を書くことにする
クリアした。辛かった。本当に辛かった。つまんなすぎて。つまんなさの度が過ぎていて。今年……いや、ここ数年内にやったゲームで最もしんどかった。JRPGの悪い部分の煮こごりを食わせられているようだった。リマスターで追加された最終章に至ってはプレイ時間の大部分をムービーの視聴が占めていた。何もかもがダラダラしていてメリハリがない。テキスト送りもできないからつまらない台詞のボイスが終わるのを待ち続けなければならない。せめてテキストを送れさえすればテキストのつまらなさを受け流せたかも知れないけれども、この仕様ではテキストの咀嚼を強要される。これが最高にキツかった。テキストを送れないという点においてこのゲームは古のADVにも劣ると言える。それと、最終章で真の主人公が登場してから僕のプレイヤーキャラクターが脇役化したのもしんどかったな。時折「主人公は君だってことを俺たちは忘れてないよ。ドンマイ」みたいなフォローを入れてもらえたけれども、それぐらいじゃ誤魔化しようがないと思うよ。同じく、最終章で登場したキャラに、とある冗談をくどいほどリピートさせる演出にも辟易したな。2度目あたりで「ああ、これはクライマックスか別れで言わせるための仕込みだな」と気づいた。そして、実際そうなった。そういう仕込みは全編にわたり満遍なくフリを置くから成立するのであって、最終章で唐突に仕掛けたって上手くいくわけがないんだよ。バカなのかな? それとね、全体を通じて説明が過ぎる。何が不安なのか説明の説明までする。プレイヤーをまるで信用してない。さらにね、クエストがつまらない。くじ引きぐらいつまらない。近年BG3やらKCDといった“クエストが良くできているゲーム”をプレイしてすっかり目の肥えてしまった僕には、とてもじゃないけど耐えられなかったよ。点数を付けるとするならば景色90点のゲーム-90点で都合0点ってところだな。
ちなみにこの文句、最終章のボイス待ちの時間を使って書いてるからね。
【Clair Obscur: Expedition 33】
「フランスが作ったJRPG」として話題になっている例のゲームだ。のっけからムービーを見せられて放り投げそうになったけど、ゲームをさせてもらえないのは最初だけだったので継続中。今のところ戦闘がめちゃくちゃ面白い。まるでローグライクカードゲームのキャラ特性のように、キャラごとに全く異なるコンボが用意されていて、戦闘を組み立てるのが楽しい。どんな攻撃もパリィで弾けるから、無理をして強敵を倒すこともできて楽しい。ゲームシステムとして過小な評価を受けているターン制コマンドバトルの可能性を掘り下げることをコンセプトとしているらしいが、今のところ成功しているように思える。大成功と言って良いかも知れない。しかしマップは微妙だと思う。