2023年11月のゲーミング。


【龍が如く7外伝 名を消した男】※ネタバレあり

僕は桐生一馬が死を偽装した理由というものが良く分からなくてずっとモヤッとしておりますから、お話にはあまり入り込めませんでした。死の偽装が沈黙の保障になるとはとても思えませんし、沖縄の子供たちを守るためとは言っても、当の子供たちにとっては大道寺こそが最も危険な存在となっているように思います。結局のところ大道寺は子供たちを人質に桐生一馬を手駒としているわけですが、その構造を維持するにあたり死を偽装する必要ってあるんですかね? 桐生一馬も自らの存在が子供たちを危険に巻き込むと思うのであれば、偽装ではなく普通に死ねばいいんじゃないかとも思いますし、自死が美学に反するとしても、お寺で軟禁されておけば良かったはずです。それなのに、どういうわけか大道寺さんは桐生をコキ使います。桐生を身バレのリスクがあるミッションに送り出しているのは大道寺なのに、「身バレしたら子供たちの安全はないと思え」等とメチャクチャな脅迫をしています。それはどう見たって桐生が約束を破るように仕向けているようにしか思えないのですが、いくらなんでも軽率じゃないすか? まるで、“尾道の秘密”を暴露されるリスクなど露ほども考えていないようですよ。というわけで、モヤモヤしています。それに加え本作でさらに「大道寺から逃れるためには、もう一度死んでみせればいい」とかいう気の狂った筋書きまで出てきますから、困惑は深まるばかりです。が、それはそれとして、龍が如くシリーズはだいたい面白いので本作もまた楽しめましたよ。エンディングの桐生にも感動したしね。本作で初登場の赤目ちゃんも好きです。是非ともナンバリングに出てもらいたい。

~追記~

龍が如くシリーズを最も安く遊ぶ方法はXBOX GAME PASSに加入することです。XBOXと書いてありますが、ゲーミングPCをお持ちであればXBOXは不要です。加入すれば、ほぼ全作プレイできると思います。

【ASTLIBRA Revision】

こりゃすごいわ。システムを盛りに盛っていて個人制作の範疇を軽々と超えてる。テキストや演出は僕の好みじゃないというか率直に言うと嫌いなんだけど、作り込みに対する驚きに比べるとそんな問題はまるで些細に思える。今年はTotKやBG3といった、馬鹿正直に手間を掛けて作られたゲームが評価される年になるだろうけど、去年発売されたこのゲームもその並びに入れて良いものだと思う。地道に作られたゲームの面白さは手間に見合うのだ。

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