やるだとか、気になるだとか、やったとか。


・Splatoon 3(購入済み)
・Bayonetta 3(購入済み)
・世界樹の迷宮シリーズ(やってる)
・HARVESTELLA(気になる)
・Tactics Ogre: Reborn(気になる)

【Disco Elysium】

ネタバレはしないけど、このゲームは凄いよ。ひたすら文字を読み続けるプレイフィールはアドベンチャーゲームなんだけど、ジャンルとしてはRPGとしか呼べない。プレイヤーが自由に主人公のスペックを設定して、物語の中で行動を選択して、ダイスロールによって行動の成否を決めるという流れは、CRPG以外の何物でもない。のっけから、えげつないほどに分岐がある。スペックは勿論のこと、これまでの行動や、選択を選ぶ順番の違いによっても、全く異なる展開になる。そうしたイベントが、決して広いとは言えない……というか、ぶっちゃけ狭いマップの中に、ハリーポッター全巻分に匹敵するという文章量で埋め込まれてる。文字送りをすることで時間が1分ずつ進むゲームだから文章量が膨大なのは当然なんだけど、プレイヤーの側も時間を進めるために沢山の文を読まなきゃならない。と聞くとしんどそうだけど、苦にならないし、面白い。というわけなので、当然ながら、文字を読むのが苦痛という人には向かない。ライトノベルよりも難しい文章は読めませんという人にも向かない。そして、仮に興味を持ったとしても、コンソール版は勧めない。僕も最初はコントローラーでやっていたけど、あまりにもしんどすぎたからキーボード&マウスでの操作に替えた。操作にクセがありすぎるんよ。

※以下、クリア後の感想(軽度のネタバレになってると思う)。

上に書いた「全く異なる展開」は言い過ぎだね。展開と言うよりもバリエーションが増える。「やるかやらないか」の選択の自由度は高いんだけど、分岐自体は現実的なボリュームにまとまっていると思う。でも、バリエーションの量は規格外だよ。このゲームはプレイヤーの些細な選択だとか行動を記録していて、忘れた頃に突き付けてくる。プレイの中では何度か「そんなもんをチェックしてんのかよ」と驚かされた。でも、一番驚いたのは、ラストのアレだ。アレには本当に驚いたし、制作者の正気さえも疑ったけど、面白いからそれで良いのだと思う。ゲームを通じて自分の政治的信条を突き付けられるのも面白かった。どうやら僕は共産主義者らしいぜ。

以前に僕は「Disco Elysiumに期待するもの」として、

大昔、ビリーミリガンの設定でアドベンチャーゲームを作ることを考えていたことがあるですよ。主人公は頭の中に複数のキャラクターを抱えている多重人格者で、脳内の舞台にどのキャラクターを立たせるかによって主人公の言動が変わるというシステムを考えてました。主人公の言動に対し脳内のキャラクターたちが字幕やら吹き出しでツッコミを入れてくる様は、画的にも内容的にも面白かろうなと。(中略)僕が「Disco Elysium」に期待するのは、そのようなゲームを形にしてくれている可能性があると思うからです。

と書いたのだけど、それは良い感じに実現されていたと思う。このシステムはもっと取っつきやすくできるし、文章もライトにできると思うし、ユーザーにもウケると思うんだけど、いかんせん「必要なテキストがめちゃくちゃ多い」という弱点を抱えているから、面白くなることが分かっていても作りたがる所はなさそうだ

【Cult of the Lamb】

ローグライトアクションとしてはHadesやThe Binding of Issacの方が良くできているけど、このゲームにはキモカワ動物を支配するカルト教団育成要素があり、そのアホらしさとアクションゲームとのコントラストによってプレイングに緩急がついているのが面白い。常にすべきこと(動物たちのウンコ掃除など)があって止め時を失う。発売後一週間で100万本を売り上げたそうだが、売れるべくして売れていると思う。

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