Jokerを観たいですか?
はすみさんの好みの映画だと思いますが。
観ましたが左の席にいるゴミクズが気になって映画どころではありませんでした。そいつには「上映中にスマホを見る」「上映中に指ポキをする」「マナーのひとつも守れないくせに一丁前にポップコーンを食う」のコンボを決められました。ポップコーンと指ポキは大目に見ても「上映中にスマホを見る」なんてのは人間として論外です。小学生レベルのマナーすら守れない左の席のモンスターに比べれば、ジョーカーの方がまだ理解できます。これだから映画館は嫌いなんです。「大画面だと迫力が違う」だの「没入感が違う」だの「音響が凄い」だのと言う人もいますが、僕からすると映画館なんてノイズにまみれた最低最悪の視聴環境です。人生で唯一快適に観ることができた映画は(僕以外に客がいなかった)ギャラクシー街道だけですよ。ポップコーン文化も良く分かりません。映画鑑賞にポップコーンは付き物だと信じて疑わない暗愚が世の中には大勢いますが、カップに山盛りのポップコーンはいつしか「そこまで食いたくもねえけど買った以上は食べなきゃ」というノルマと化して長時間にわたり咀嚼音を奏でる結果へとつながっていくんです。「観るならば集中して観ろ! 腹が減っているならば食ってから来るか、観た後で食え!」と思うのですが、僕のように神経質な客は全体からすると少数派でしょうから、間違っているのはきっと僕なんでしょうね。さて、左のゴミクズは置いといて、右の人は終盤でボロ泣きしてました。また、場内の至るところから「グスッ」と鼻をすする音があがっていました。どうやら泣く映画らしいです。アーサーが受ける様々な仕打ちや、それらを引き金に訪れるカタルシスに共感する人が多いのでしょう。まるで他人事みたいに書いていますが、僕は「真っ当だなあ」と思いましたよ。誰の眼中にもなかった人が「僕はここにいるよ!」と暴れるのって、奇妙でもなんでもないですからね。
「人様に迷惑を掛けてはいけない」というお約束には「人様が貴方に迷惑を掛けない限り」という前提があるべきなんですよ。同様に「人様の生命と財産を侵してはならない」というお約束には「人様が貴方の生命と財産を侵さない限り」という前提が要ります。誰も殺されない社会に与するならば、貴方も殺してはいけないのです。考えてみりゃ当たり前のことですね。さて、社会がこの「当たり前」を踏み外して貴方に襲いかかった場合に、貴方ならばどう振る舞いますか? 泣き寝入りするのでなければ立ち向かうしかないでしょう。そこには暴力が伴うかも知れませんね。まもなく貴方には「反社会」のレッテルが貼られるでしょうが、元より社会から恩恵など受けていないのであれば、それで困ることもないでしょう。この状態が、いわゆる「無敵の人」です。アーサーは突然変異で無敵になったのではありません。社会がアーサーを無敵にしたのです。……ってのもなんだか月並みだなあ。誰でも書きそうなコメントだ。