【おたより】ニュアンスで使い分けるぐらいでいいと思うよ。


「プロット」「シナリオ」「ストーリー」の違いがよく解りません。
特に「シナリオ」、「ストーリー」の二つの区別が難しいです。

何と対比するかによって解釈が変わっちゃうんですよこれ。

たとえばプロットとストーリーの対比ならばプロットは「語られる順に記すもの、あるいは、因果関係を記すもの」となり、ストーリーは「出来事が発生した順に記すもの」となります。で、これがシナリオとストーリーの対比となると、シナリオは「脚本」となり、ストーリーは「小説、あるいは、あらすじ」となります。

また、ややこしいことに「プロット」「ストーリー」いずれも「あらすじ」という意味を含むことから、これらは混同されがちです。しかし、混同したとてまず間違いなく受け手に意図は通じるでしょうから、「あらすじ」という意味で用いる分には好きなように呼べば良いと思います。

エロゲ製作の現場における構想段階の成果物(フローチャートや梗概)については大抵の場合「プロット」と呼ばれます。「ストーリー」には「あらすじ」の他に「物語」や「小説」という意味もあるため、こと構想段階においては「構想」という意味を明確に含む「プロット」の語を用いる方が誤解を生まずに済むということだと理解しています。

『蒼色輪廻』で例えて欲しいです。

良い感じの喩えが思いつかなかったから当時のプロット貼っとくよ。

桜野を救出するため、夜通しインフィニティーを捜索する主人公。
しかし、街は広い。インフィニティーは見つからない。
半ば諦め、公園で休憩する主人公。
とぼとぼと家路につく主人公。
見慣れた路地を折れ、アパートを前に立ちつくす主人公。
主人公の顔を照らす、火災の炎。
アパート、全焼。
火災の知らせを聞いて駆けつけた郷野翔一、大丈夫かと主人公を気遣う。
郷野、今晩は家に泊まれと主人公を説得するが、主人公はインフィニティーを探すため断る。

つまらないでしょ? プロットなんてこんなもんだよ。

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